今がその時?通信制高校への転学タイミングを見極める3つのポイント

なぜ「タイミング」がこんなに重要なのか

「通信制高校への転学を考えているけれど、いつがベストなタイミングなのかわからない...」

教育相談を受けていると、このようなご相談を本当によくいただきます。実は、転学のタイミングは単に「思い立った時」ではなく、お子さんの将来を大きく左右する重要な決断なのです。

なぜなら、転学のタイミング次第で、卒業までの年数や、修得できる単位数、そして何より子どもの心の負担が大きく変わってくるからです。


通信制高校卒業の3つの条件を理解しよう

まず、通信制高校を卒業するための条件を正しく理解しておきましょう。

条件1:高等学校への3年以上の修学

全日制高校にいた期間も含めて、合計3年間在学する必要があります。

条件2:74単位の単位修得

必修科目を含め、合計74単位を修得する必要があります。全日制高校で取得した単位は引き継ぐことができます。

条件3:卒業までに30時間の特別活動

ホームルーム活動や学校行事などの特別活動に30時間参加する必要があります。

この3つの条件を満たすために、いつ転学するかが重要になってくるのです。


転学を考えるべき「危険信号」3つのサイン

以下のような状況が当てはまる場合は、早めの転学を検討することをお勧めします。

サイン1:定期テストを全く受けることができていない

体調不良や学校への行きづらさから、定期テストを受けられない状況が続いている場合、年度末まで待っても修得単位は0になってしまう可能性があります。

サイン2:すでに出席日数が足りなくなってしまっている

全日制高校では出席日数が単位認定の重要な要素です。既に出席日数不足が明らかな場合、今年度の単位修得は困難です。

サイン3:心身の不調が長期間続いている

学校生活によるストレスで、心身の不調が2ヶ月以上続いている場合、環境を変えることで回復を図る必要があります。


10月が一つの重要な節目となる理由

全日制高校では、10月頃になると欠課時数の関係で単位を落とす可能性が見えてきます。この時期を境に、年度末まで頑張って通い続けるか、転学を決断するかの選択肢が明確になります。

10月を過ぎて転学する場合、その年度で修得できる単位数は限られてしまいますが、逆に言えば「時間の無駄」を避けることができるとも言えます。


早い転学のメリット:時間という財産

転学が早ければ早いほど、転学先での今年度の時間、そして卒業までの時間が長くなります。これは単に「早く卒業できる」ということではありません。

時間に余裕があることで、お子さんは以下のメリットを得ることができます:

・新しい環境にゆっくりと慣れることができる

・基礎学力の回復に時間をかけられる

・将来の進路についてじっくり考える時間が持てる

・心身の回復に必要な時間を確保できる


明日からの4日間で学ぶこと

明日から4日間かけて、学年別の具体的な転学タイミングについて詳しく解説していきます。

火曜日は高校1年生、水曜日は高校2年生、木曜日は高校3年生、そして金曜日は実際の手続きと準備について。

お子さんの現在の学年と状況を踏まえて、最適なタイミングを一緒に考えていきましょう。

今日はまず、お子さんの現在の状況を客観的に把握してみてください。上記の3つのサインに当てはまるものがあるか、そして10月という節目を意識して、今後の計画を考えてみることから始めましょう。

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