ゲームと勉強を両立させる家庭のルール作り~塾で見た成功事例から学ぶ~
成績が上がった家庭の「ゲームルール」実例3選
5日間のシリーズの最終回として、実際に成績が向上した家庭のルール作りをご紹介します。これらは全て、お子さんと保護者の方が一緒に作り上げたルールです。
【成功事例1:中学2年生Aくんの家庭】
平日:宿題と翌日の準備が終わってから1時間
土日:午前中に勉強時間を2時間取ってから自由
テスト2週間前:ゲーム時間を30分に短縮
成績が上がったら:好きなゲームソフトを1本購入
結果:数学の成績が3→4に向上
【成功事例2:小学6年生Bさんの家庭】
1日のゲーム時間の上限を90分
でも、その日の勉強で「できた!」と思えることがあれば+30分
家族との時間(食事・会話)を大切にする
月1回、家族でゲームをする日を作る
結果:集中力が向上し、宿題時間が半分に短縮
【成功事例3:中学1年生Cくんの家庭】
ゲーム時間の記録を本人がつける
週の合計時間を家族で確認
勉強で良い結果が出たら、その週は記録なしで自由
月末に振り返りをして、翌月のルールを調整
結果:自己管理能力が向上し、成績も安定
子ども主導でルールを作る「家族会議」のコツ
成功している家庭に共通しているのは、「子ども主導でルールを作っている」ことです。
会議の進め方(所要時間:30分程度)
ステップ1:現状確認(5分)
「今、ゲームとどんなつきあい方をしてる?」
子どもに現在の状況を話してもらいます。
ステップ2:理想の確認(10分)
「どんな風になったらいいと思う?」
子ども自身の理想を聞き出します。
ステップ3:困っていることの共有(5分)
「何か困ってることはある?」
親の心配も含めて、お互いの困りごとを共有します。
ステップ4:解決策のアイデア出し(10分)
「どうしたら解決できるかな?」
子どもからアイデアを出してもらい、親は補足程度に留めます。
ステップ5:ルールの決定(5分)
「じゃあ、来月はこのルールで試してみようか」
お試し期間を設けることで、プレッシャーを軽減します。
ルールが守られない時の対処法
どんなに良いルールを作っても、守られない時があります。そんな時は以下の手順で対処しましょう。
1. まずは状況確認
「最近、ルールを守るのが難しそうだけど、何かあった?」
責めるのではなく、状況を理解しようとする姿勢が大切です。
2. ルールの見直し
「このルール、今の生活に合ってるかな?」
子どもの成長や環境の変化に合わせて、ルールも調整します。
3. 新しい解決策を一緒に考える
「どうしたらうまくいくと思う?」
再び子ども主導で解決策を考えてもらいます。
長期休みの特別ルール設定のポイント
夏休みや冬休みなどの長期休みは、特別ルールが必要です。
〇特別ルールの例
・午前中は学習時間、午後はゲーム解禁
・宿題や読書の目標を達成したら、ゲーム時間延長
・家族でお出かけする日は、ゲーム休み
・新学期の準備が完了したら、最後の3日間は自由
まとめ:ゲームを「敵」から「味方」に変える発想転換
5日間のシリーズを通じて、一番お伝えしたかったのは、ゲームは「敵」ではなく「味方」にできるということです。
ゲームから学べること:
・集中力
・問題解決能力
・達成感を味わう力
・仲間との協力
・戦略的思考
これらは全て、勉強や将来の人生に役立つスキルです。
大切なのは、ゲームを禁止することではなく、ゲームとの健全なつきあい方を子どもと一緒に学んでいくことです。
最後に保護者の皆さんへ
お子さんのゲーム問題で悩んでいる時、それはお子さんを深く愛している証拠です。その愛情を、怒りではなく、対話と理解を通じて伝えてください。
きっと、お子さんもその愛情に応えてくれるはずです。
もし困った時は、いつでも塾にご相談ください。お子さんとご家族の幸せを、一緒に考えさせていただきます。
来週からは、新しいテーマでお役に立つ情報をお届けしますので、お楽しみに!
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