部活に勉強にスマホに...中学生の夏休み前『時間管理』の落とし穴とは
今週は、夏休み前を迎える前に気を付けたい学習習慣・生活習慣(中学生編)5日間ブログシリーズになります。
「うちの子、最近忙しそうにしているけれど、実際は何をしているのかよくわからない...」
そんなお悩みを持つ保護者の方、実は多いのではないでしょうか?塾を運営して18年、毎年この時期になると、中学生の保護者の方から同じようなご相談をいただきます。
中学生特有の「忙しすぎる日常」の実態
中学生の1日を追ってみると、その忙しさがよくわかります。
朝7時に起床、8時前に登校。1時間目から6時間目まで授業を受け、放課後は部活動。帰宅は夕方6時頃。夕食後、塾に行く子もいれば、宿題をする子もいる。そして気がつくと夜10時、11時...。
でも、よく観察してみてください。その「忙しさ」の中に、スマホを見る時間、友達とLINEをする時間、YouTubeを見る時間が意外と含まれていませんか?
実は、中学生の「忙しい」には、大人の「忙しい」とは違う特徴があります。それは、「やることがたくさんある」という物理的な忙しさと、「やりたいことがたくさんある」という心理的な忙しさが混在していることです。
小学生時代との決定的な違い~自由と責任のバランス~
小学生の頃は、多くのことを親が管理していました。習い事の送迎、宿題の確認、明日の準備...。親が時間割を管理していたと言っても過言ではありません。
しかし中学生になると、子どもたちに与えられる「自由」が一気に増えます。部活を選ぶ自由、友達と遊ぶ自由、勉強方法を選ぶ自由...。そして同時に、「責任」も増えます。
この「自由と責任のバランス」を上手に取れる子は、夏休みを有効活用できます。しかし、自由だけを享受して責任を理解していない子は、夏休みを無駄に過ごしてしまうことになります。
「時間があると思っていたのに...」夏休み後に後悔する中学生の共通パターン
毎年8月末になると、多くの中学生が同じことを言います。
「時間があると思っていたのに、あっという間だった...」
「宿題がまだたくさん残ってる...」
「部活の練習ばかりで、勉強できなかった...」
夏休みが始まる前の7月、多くの中学生は「40日間もある!」と思います。しかし実際には、部活の練習、家族旅行、友達との約束、お盆休み...気がつくと自由に使える時間は意外と少ないのです。
特に危険なのは、「まだ時間がある」という錯覚です。7月中は「まだ1ヶ月ある」、8月前半は「まだ2週間ある」、そして8月後半になって初めて「時間がない!」と焦り始める。これが典型的なパターンです。
部活・勉強・友達・スマホ...すべてを詰め込もうとする中学生心理
中学生には、「すべてを完璧にやりたい」という欲張りな一面があります。部活でレギュラーになりたい、勉強でも良い成績を取りたい、友達とも仲良くしたい、趣味の時間も欲しい...。
これは決して悪いことではありません。むしろ、様々なことに興味を持ち、エネルギーにあふれている証拠です。
しかし、時間は有限です。すべてを100%で行うことは物理的に不可能です。だからこそ、「優先順位をつける」ということを学ぶ必要があります。
例えば、定期テスト前の2週間は勉強を最優先にする、部活の大会前の1ヶ月は部活を最優先にする、といった具合に、時期によってメリハリをつけることが大切です。
夏休みを「だらだら過ごす期間」にしないための心構え
では、どうすれば夏休みを有効活用できるのでしょうか?
まず大切なのは、夏休みを「休む期間」ではなく「成長する期間」と捉えることです。
学校がない分、自分で時間を管理する力を身につける絶好のチャンスです。朝決めた時間に起きる、勉強の計画を立てて実行する、家族の一員として家事を手伝う...。
これらの経験は、将来社会に出たときに必ず役立ちます。
また、親御さんにお願いしたいのは、「夏休みの過ごし方について、お子さんと話し合う時間を作る」ことです。一方的に計画を押し付けるのではなく、お子さん自身に考えてもらい、その考えを尊重しながら一緒に計画を立てる。
この対話の過程で、お子さんの自立心が育まれていくのです。
明日は、なぜ中学生は夏休みに勉強しなくなってしまうのか、その心理的な理由について詳しくお話しします。お子さんの気持ちを理解することで、きっと新しいアプローチが見つかるはずです。
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