『夏休み無駄にした...』と落ち込む前に知ってほしい、9月スタートの本当の可能性
「夏休みが勝負」という思い込みの罠
「夏休みにもっと勉強しておけばよかった...」
「周りの子はきっと頑張ってたのに、うちの子は...」
9月になると、毎年このようなご相談が急増します。塾を経営して15年、この時期の保護者面談では、お母さまが涙を流されることも珍しくありません。
でも、ちょっと待ってください。「夏休みが受験の天王山」という言葉に、振り回されすぎてはいませんか?
確かに夏休みは大切な時期です。でも、それですべてが決まるわけではありません。実は、この思い込みこそが、9月以降の学習を妨げる最大の罠なのです。
実は9月からが「本当の勝負」である理由
25年間で多くの受験生を見てきた経験から断言します。9月からが本当の勝負です。
理由1:学習内容が具体的になる
夏休みまでは基礎固めが中心でしたが、9月からは「入試に直結する実践的な学習」が始まります。この時期から始める子の方が、目標が明確で集中力が高いのです。
理由2:ライバルの動向が見えてくる
夏休み中は「みんな頑張ってる」という漠然とした不安がありましたが、9月になると模試結果などで現実的な位置関係が見えてきます。逆に言えば、ここからが本当のスタートラインなのです。
理由3:学校生活とのバランスが取れる
夏休み中の勉強は「特別モード」でしたが、9月からは学校生活と両立しながらの受験勉強です。このリアルな環境での学習こそが、入試本番への準備として最も重要なのです。
夏休みを振り返って落ち込む必要がない3つの根拠
根拠1:本格的な入試対策は秋から
大手予備校や進学塾でも、本格的な入試対策講座は9月からスタートします。つまり、夏休みは「助走期間」に過ぎないのです。
根拠2:最も伸びるのは「危機感」を感じてから
心理学的にも、人は切迫感を感じた時に最も集中力と学習効率が上がります。夏休みにダラダラ過ごしてしまった子の方が、9月からの危機感で大幅に伸びることが多いのです。
根拠3:「まだ6ヶ月もある」という事実
入試まで残り約6ヶ月。これは決して短い期間ではありません。中学3年生の6ヶ月は、学習能力の急速な成長期でもあります。この期間を有効活用すれば、驚くほどの成長が可能です。
塾で見てきた「9月から大逆転」の実例
【実例1:Aくん(現・県立トップ校1年生)】
夏休み明けの模試:偏差値52
志望校偏差値:67
結果:第一志望合格
Aくんは部活の県大会があり、夏休みはほとんど勉強できませんでした。しかし、9月から集中的に取り組み、特に苦手だった数学で大幅に点数を伸ばしました。
【実例2:Bさん(現・私立進学校1年生)】
夏休み明けの模試:偏差値48
志望校偏差値:58
結果:第一志望合格
Bさんは夏休み中、「勉強しなきゃ」と思いながらも、なかなか集中できずにいました。でも9月からの危機感をバネに、効率的な学習方法を身につけ、着実に成績を向上させました。
【実例3:Cくん(現・工業高校1年生)】
夏休み明けの模試:偏差値44
志望校偏差値:50
結果:第一志望合格
Cくんは夏休み中、ゲームばかりしていました。保護者の方は非常に心配されていましたが、9月から「やるべきこと」を明確にして取り組み、見事に合格を勝ち取りました。
まずは現状を正しく把握することから始めよう
大切なのは、過去を悔やむことではなく、今の現状を正しく把握することです。
現状把握の3つのステップ:
1.直近の模試結果を冷静に分析する
2.志望校との距離を数値で確認する
3.残り期間でやるべきことを洗い出す
「夏休みを無駄にした」という後悔は、今この瞬間から手放してください。大切なのは、これからの6ヶ月をどう過ごすかです。
明日は、9月の中3生が直面する心理的な壁について詳しくお話しします。その壁を理解することで、乗り越える方法も見えてきます。
今日は、お子さんに「夏休みのことは気にしなくていい。これからが本当のスタートだよ」と声をかけてあげてください。その一言が、お子さんの心を軽くし、前向きな気持ちを作るきっかけになります。
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