子どもとの絆を深める!発達障害ママだからこそできる子育てのコツ
感情的になってしまった後のフォロー術
「また感情的になってしまった...」そんな自分を責めていませんか?発達障害の特性として感情のコントロールが難しい場合がありますが、大切なのは「完璧に感情をコントロールすること」ではなく「感情的になった後のフォロー」です。
即座のフォロー(感情的になった直後):
まずは自分をクールダウン:
・深呼吸を10回
・別の部屋で1-2分一人になる
・冷たい水を飲む
子どもへの第一声:
「さっきは大きな声を出してしまってごめんね。ママも人間だから、時々感情が爆発しちゃうの」
じっくりとしたフォロー(落ち着いてから):
子どもの年齢に応じた説明:
〇2-4歳の場合:
「ママ、さっきは怖い顔をしちゃったね。○○ちゃんは悪くないよ。ママがお疲れさんだっただけ」
〇5-8歳の場合:
「さっきママが怒ったのは、あなたが悪い子だからじゃないよ。ママの心が疲れていて、うまくコントロールできなかった。あなたのことは大好きだからね」
〇9歳以上の場合:
「ママには発達障害という特性があって、時々感情をコントロールするのが難しいの。でもそれは言い訳にはならない。傷つけてしまってごめんね」
フォローの具体的な方法:
〇スキンシップ(触覚過敏に配慮):
・手を握る
・一緒に座る
・軽くハグ(子どもが嫌がらなければ)
〇言葉でのフォロー:
「あなたは大切な存在だよ」
「ママの宝物だからね」
「一緒にいてくれてありがとう」
〇行動でのフォロー:
・子どもの好きなおやつを用意
・一緒に好きな絵本を読む
・子どもが興味のある遊びに付き合う
〇重要なポイント:
感情的になった理由を子どものせいにしないこと。「あなたが○○したから怒った」ではなく、「ママの感情のコントロールがうまくいかなかった」という説明を心がけましょう。
発達特性を子育ての強みに変える発想転換
発達障害の特性は、視点を変えると子育ての強みになることがあります。
ADHD特性の強み:
・好奇心旺盛→子どもと一緒に新しいことを発見する楽しさ:
・「なんで?」「どうして?」に一緒に驚ける
・子どもの興味に敏感に気づける
・型にはまらない遊びを一緒に楽しめる
集中力の高さ→子どもの「好き」を深く探求:
・子どもがハマったことを一緒に調べる
・図書館で関連本を借りて一緒に読む
・博物館や体験施設に積極的に出かける
ASD特性の強み:
・ルーティンへのこだわり→安定した生活リズム:
・決まった時間の食事・睡眠
・毎日の読み聞かせタイム
・安心できる環境づくり
正直さ→信頼関係の構築:
・嘘をつかない関係
・困った時は正直に「わからない」と言える
・子どもも正直でいられる環境
細かいことに気づく→子どもの変化を早期発見:
・体調不良の兆候
・感情の変化
・興味・関心の芽
感覚過敏の強み:
・環境への敏感さ→安全で快適な環境づくり:
・危険な音やにおいを早期発見
・子どもにとって過ごしやすい環境を整える
・季節の変化や自然への感受性
強みを活かす具体的な方法:
・子どもの「なぜ?」に本気で付き合う
・図鑑で一緒に調べる
・実験や観察を一緒に行う
・「ママも知らないから一緒に調べよう」
・ルーティンを親子の特別な時間に
・毎晩の読み聞かせを大切な時間に
・決まった時間の散歩を習慣に
・週末の決まった活動を楽しみに
・正直な関係性を築く
・「ママも間違えることがある」と伝える
・知らないことは一緒に調べる
・困った時は一緒に考える
子どもの個性を尊重しながら距離を保つバランス感覚
発達障害の特性として、子どもとの距離感がうまく掴めない場合があります。過干渉になったり、逆に距離を置きすぎたりすることも。適切なバランスを見つけましょう。
年齢別の適切な距離感:
乳幼児期(0-3歳):
・安全を確保しながら探索を見守る
・感覚過敏の場合は短時間の密着でもOK
・「見ているよ」という安心感を伝える
幼児期(4-6歳):
・子どもの「自分でやりたい」を尊重
・失敗も成長の一部と捉える
・危険でない限り口出しを控える
学童期(7-12歳):
・宿題や友人関係にある程度の自主性を
・困った時に相談しやすい関係を維持
・子どもの判断を信じて見守る
思春期(13歳以上):
・プライバシーを尊重
・必要な時だけサポート
・対等な人間として接する
距離を保つための具体的な方法:
・子どもの意見を聞く習慣
「どう思う?」
「君ならどうする?」
「ママの意見も聞きたい?」
「待つ」練習
・子どもが考える時間を与える
・すぐに答えを教えない
・子どものペースを尊重
・失敗を成長のチャンスに
「失敗は悪いことじゃない」
「次はどうしようか?」
「挑戦したことが素晴らしい」
子どもの問題行動を見逃さないチェックポイント
発達障害の特性として、子どもの変化に気づくのが遅れる場合があります。定期的なチェックポイントを設けましょう。
日常生活のチェックポイント:
〇身体面:
・食欲の変化
・睡眠パターンの変化
・体調不良の訴えの増加
・身だしなみへの関心の変化
〇情緒面:
・笑顔の頻度
・怒りやすさの変化
・泣く頻度の変化
・不安を表す行動
〇行動面:
・友達との関わり方
・家族への態度
・新しいことへの挑戦意欲
・ルールを守る意識
〇学習面:
・宿題への取り組み
・新しいことを覚える速度
・集中力の持続時間
・興味・関心の変化
〇チェックの方法:
・週1回の振り返りタイム
・金曜夜や日曜夜に設定
・「今週はどうだった?」と聞く
・気になったことをメモ
・写真や動画の活用
・普段の様子を記録
・後から見返して変化を確認
・学校や保育園との連携
・定期的な情報交換
・家庭と園・学校での様子の比較
「遺伝したかも...」の不安を軽くする考え方
多くの発達障害ママが抱える不安です。でも、この不安を軽くする考え方があります。
まず知っておきたい事実:
発達障害の遺伝率は思っているほど高くありません
遺伝したとしても、それは「悪いこと」ではありません
早期発見・早期支援で大きく改善できます
あなた自身も発達障害がありながら子育てをしています
不安を軽くする思考の転換:
「遺伝したらどうしよう」
↓
「もし特性があっても、私が一番理解してサポートできる」
「普通の子に育てたい」
↓
「その子らしく、幸せに育ってほしい」
「将来が心配」
↓
「今この瞬間を大切に過ごそう」
具体的な対応策:
〇早期発見の体制づくり
・定期健診を欠かさない
・気になることがあれば早めに相談
・発達の記録をつける
・専門知識の習得
・発達障害について学び続ける
・支援方法を身につける
・専門家とのネットワークを築く
・肯定的な環境づくり
・多様性を認める家庭環境
・個性を大切にする価値観
・困った時に相談しやすい関係
長期的な視点で家族の幸せを築くロードマップ
発達障害があっても、家族みんなが幸せに暮らすことは十分可能です。長期的な視点でロードマップを描いてみましょう。
短期目標(1年以内):
・日常生活の安定化
・家族のコミュニケーション改善
・支援体制の構築
・自分自身の特性理解と受容
中期目標(3-5年):
・子どもの個性に応じた支援方法の確立
・夫婦関係の安定化
・社会資源の有効活用
・家族それぞれの成長
長期目標(10年以上):
・子どもの自立に向けたサポート
・家族全員が自分らしく生きられる環境
・次世代への経験の継承
・社会への貢献
ロードマップ作成のコツ:
・現実的な目標設定
・無理のない範囲で設定
・小さな達成を積み重ねる
・柔軟性を持って修正
・家族で共有
・みんなで話し合って決める
・それぞれの希望を聞く
・定期的に見直し
・外部リソースの活用
・専門機関のサポート
・同じ境遇の家族との交流
・地域の支援制度
今すぐ始められる自分ケア5つの方法
最後に、発達障害ママが今すぐ始められる自分ケアの方法をご紹介します。
1. 感覚調整タイム(毎日10分)
・好きな香りを嗅ぐ
・肌触りの良いものに触れる
・静かな音楽を聴く
・美しいものを見る
2. 記録とセルフモニタリング
・今日の調子を10点満点で記録
・良かったこと3つを書く
明日の目標を1つ決める
3. 短時間の一人時間
・5分間の散歩
・10分間のお茶タイム
・15分間の読書
4. 身体のケア
・ストレッチ
・深呼吸
・十分な睡眠
・バランスの良い食事
5. つながりの時間
・友人とのメッセージ交換
・家族との会話
・ペットとの時間
・オンラインコミュニティへの参加
発達障害ママコミュニティとつながるメリット
同じ境遇の仲間とのつながりは、何にも代えがたい支えになります。
コミュニティとつながるメリット:
・「一人じゃない」という安心感
・実践的なアドバイスの共有
・成功体験の学び合い
・子育ての喜びの共有
・専門情報の交換
つながり方:
・オンライン(SNS、専用アプリ)
・オフライン(地域の親の会、支援センター)
・専門機関主催の講座や会合
5日間のシリーズ、お疲れさまでした。
発達障害があっても、あなたは素晴らしい母親です。完璧である必要はありません。あなたらしく、愛情を持って子どもと向き合っていく。それだけで十分なのです。
困った時は一人で抱え込まず、周囲のサポートを活用してください。あなたと家族の幸せを、心から応援しています。
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