テスト1週間前からの過ごし方~当日の朝まで使える完全ガイド~
1週間前にやるべきこと・やってはいけないこと
いよいよテスト1週間前。この1週間の過ごし方が、結果を大きく左右します。
多くの生徒を見てきて分かったことがあります。1週間前に焦って「今までやってないこと」を始める子は、結果が出にくいんです。
逆に、「今までやってきたことの総復習」に集中する子は、しっかり結果を出します。
〇1週間前にやるべきこと:
1. 間違い直しノートの総復習
・これまでに間違えた問題を、もう一度解く。
「できなかったこと→できるようになった」という達成感が自信につながります。
2. 暗記事項の最終チェック
・英単語、漢字、理科・社会の用語。
・赤シートを使って、完璧になるまで繰り返す。
3. ワークの×問題を○にする
・前回×だった問題が、今度は解けるか確認。
・まだ×なら、解き方を先生に質問する。
4. 時間を計って問題を解く練習
・本番と同じ時間配分で、過去問や予想問題を解く。
・時間内に終わる感覚をつかむ。
5. 生活リズムを整える
・早寝早起きを心がける。
・テスト当日に最高のコンディションで臨めるように。
〇1週間前にやってはいけないこと:
❌ 新しい問題集を買う
新しいことを始めても、消化不良になるだけ。
今まで使ってきた教材を完璧にする方が効果的。
❌ 徹夜で勉強する
睡眠不足は記憶の定着を妨げます。
夜更かしより、早起きして勉強する方が効率的。
❌ 友達と長時間勉強する
雑談が増えて、集中できないことが多い。
「教え合い」は効果的ですが、時間を決めて。
❌ スマホ・ゲームを完全に禁止する
我慢しすぎるとストレスが溜まります。
「1日30分」など、ルールを決めて適度に息抜き。
❌ 得意科目ばかり勉強する
得意科目は点数が伸びにくい。
苦手科目にこそ、時間をかける。
中学2年生のQさんのお母さんは、こんな風に声をかけました。
「1週間前になったら、新しいことはやらなくていいよ。今までやってきたことを、もう一度確認しよう。あなたは十分頑張ってきたから、自信を持って!」
この言葉で、Qさんは落ち着いてテストに臨めたそうです。
前日の過ごし方で差がつく!睡眠と最終確認のベストバランス
テスト前日。この1日の過ごし方で、当日のパフォーマンスが変わります。
前日にやるべきこと:
【午前中〜夕方】最終確認
・間違いノートを見返す(各科目15分ずつ)
・暗記事項の最終チェック(30分)
・明日のテスト科目を重点的に(1時間)
ポイント:新しい問題は解かない
前日に解けない問題に出会うと、不安になります。
「確認」に徹することが大切。
【夕食後】準備と最終確認
・持ち物チェック(筆記用具、定規、コンパスなど)
・時計の電池確認
・制服の準備
・明日の時間割を確認
・持ち物リストを作って、一つずつチェック。
・前日に準備することで、当日の朝の焦りがなくなります。
【就寝前】軽い復習とリラックス
・暗記カードを軽く見る(15分)
・明日の意気込みを紙に書く
・深呼吸やストレッチでリラックス
・22時〜23時には就寝
前日にやってはいけないこと:
❌ 夜遅くまで勉強する
・記憶は睡眠中に定着します。
・睡眠時間を削ると、逆効果。
❌ 難しい問題に挑戦する
・解けないと不安になり、自信を失います。
❌ 友達と「ここ出るかな?」と不安を共有する
・不安は伝染します。
・ポジティブな気持ちで過ごしましょう。
❌ カフェインを取りすぎる
・コーヒーやエナジードリンクで眠れなくなることも。
最適な睡眠時間:
中学生は最低7時間、理想は8時間の睡眠が必要です。
例:明日のテストが8:30開始なら
6:00起床
22:00就寝(8時間睡眠)
「もっと勉強したい」と思っても、睡眠を優先してください。
中学3年生のRくんは、前日に徹夜して、本番で集中できず、普段より15点も点数が下がってしまいました。
Rくん:「眠くて、問題文が頭に入ってこなかった。前日はちゃんと寝れば良かった...」
保護者ができるサポート:
・「もう寝なさい」ではなく、「明日のために、早く寝よう」と声をかける
・夕食は消化の良いものを(揚げ物は避ける)
・静かな環境を作る(テレビの音量を下げる)
・「大丈夫、あなたはよく頑張ったよ」と安心させる
テスト当日の朝食・持ち物・心構え
いよいよテスト当日。朝の過ごし方で、テストの結果が変わります。
当日の朝のスケジュール:
6:00 起床
・カーテンを開けて、朝日を浴びる
・深呼吸を3回
・顔を洗ってスッキリ
6:15 軽い復習
・暗記カードを軽く見る(15分)
・「これは完璧」という自信を持つ
6:30 朝食
・必ず食べる(空腹は集中力の敵)
・消化の良いもの
・水分補給も忘れずに
7:00 最終準備
・持ち物チェック
・制服を着る
・トイレを済ませる
7:30 登校
・余裕を持って出発
・道中は音楽を聴いてリラックスも良し
・テスト当日の朝食、何を食べる?
おすすめ:
・ご飯(エネルギー源)
・卵(タンパク質で集中力アップ)
・バナナ(消化が良く、すぐエネルギーになる)
・ヨーグルト(お腹に優しい)
避けたい:
・油っこいもの(消化に時間がかかる)
・冷たい飲み物(お腹を壊す可能性)
・食べ過ぎ(眠くなる)
・食欲がない時は、バナナとヨーグルトだけでもOK。
とにかく「何か食べる」ことが大切です。
持ち物チェックリスト:
□ 筆記用具(鉛筆3本、消しゴム2個、シャーペン)
□ 定規、コンパス、分度器(必要な科目)
□ 時計(教室に時計がない場合)
□ 生徒手帳
□ ハンカチ、ティッシュ
□ 水筒(水分補給)
□ お守り(あれば)
忘れ物対策:
・前日の夜に、全て机の上に並べて写真を撮っておく。
・朝、その写真を見ながら確認すれば、忘れ物ゼロ!
心構え:3つのマインドセット
1. 「完璧じゃなくていい」
満点を目指すのではなく、自分の持てる力を出し切ることが目標。
2. 「今までやってきたことを信じる」
今まで頑張ってきた自分を信じる。
不安になっても「大丈夫、やれることはやった」と自分に言い聞かせる。
3. 「テストは終わってからが大切」
・結果を気にしすぎず、次のテストのための学びと考える。
テスト中の心構え:
・深呼吸を忘れずに
・緊張したら、深呼吸を3回。
・分からない問題は飛ばす
・1問に時間をかけすぎない。
・分かる問題から解く。
・見直し時間を確保
・最後の5分は必ず見直し。
・名前の書き忘れ、単位の書き忘れをチェック。
・終わった科目は忘れる
・「あの問題、間違えたかも...」と引きずらない。
・次の科目に集中。
中学1年生のSさんは、テスト当日の朝、お母さんからこんなメッセージをもらいました。
「今日は今までの頑張りを見せる日だね。完璧じゃなくてもいいから、自分の力を出し切っておいで。どんな結果でも、お母さんはあなたが頑張ってきたことを知ってるよ。応援してる!」
このメッセージで、Sさんは落ち着いてテストに臨めたそうです。
テスト後にこそ差がつく!「振り返り」と「次への活かし方」
テストが終わった!お疲れさまでした!
でも、ここで終わりではありません。実は、テスト後の行動が、次のテストの成績を大きく左右します。
テスト後すぐにやること:
【当日〜翌日】記憶が新しいうちに
・問題を思い出して書き出す
・「どんな問題が出たか」「どこが難しかったか」をメモ。
・記憶が新鮮なうちに記録しておきます。
・自己採点をする
・答えが分かる問題は、自己採点。
・「何点くらい取れたか」予想をつけます。
・友達と答え合わせをしすぎない
・「あの問題、何て答えた?」と聞き合うと、間違いが気になって落ち込みます。
・適度にとどめましょう。
【返却後】最も重要な振り返り
テストが返ってきたら、必ず「振り返り」をしてください。これをするかしないかで、次のテストの結果が変わります。
振り返りの5ステップ:
ステップ1:点数だけで判断しない
点数より、「どこができて、どこができなかったか」が重要。
ステップ2:間違いを分析する
A:ケアレスミス(分かっていたのに間違えた)
B:知識不足(覚えていなかった)
C:理解不足(解き方が分からなかった)
D:時間不足(時間があれば解けた)
ステップ3:それぞれの対策を考える
A→見直しの徹底、集中力アップ
B→暗記方法の見直し
C→先生に質問、理解し直す
D→解くスピードを上げる練習
ステップ4:間違い直しノートに記録
間違えた問題を貼る or 書く。
次回同じ間違いをしないために。
ステップ5:次の目標を立てる
「次は○○点を目指す」
「次は○○を頑張る」
具体的な目標を決める。
振り返りシート(例):
【数学:68点】
できたこと:
- 計算問題は全問正解
- 一次関数の基礎はできた
できなかったこと:
- 応用問題(2問)→理解不足(C)
- 符号ミス(1問)→ケアレスミス(A)
次への対策:
- 応用問題は先生に質問する
- 見直しの時間を5分確保する
次の目標:75点
保護者の声かけ:
テストが返ってきたとき、多くの保護者が「何点だった?」と聞きます。
でも、もっと良い質問があります。
NGな声かけ:
❌「何点だった?」(点数だけに注目)
❌「なんでこんな点数なの?」(責める)
❌「○○さんは90点だって」(他人と比較)
❌「次は頑張りなさい」(具体性がない)
良い声かけ:
⭕「テストお疲れさま。どうだった?」(労をねぎらう)
⭕「どこができて、どこができなかった?」(分析を促す)
⭕「次はどうしたらいいと思う?」(一緒に考える)
⭕「お母さんも一緒に振り返ろうか」(寄り添う)
点数が悪くても、絶対に怒らないでください。
お子さんは、誰よりも悔しい思いをしています。今必要なのは、叱責ではなく、「次はどうするか」を一緒に考えることです。
成功例:
中学2年生のTくんは、前回のテストで数学が48点でした。
お母さんは怒らず、「どこが分からなかったの?」と聞きました。
Tくんと一緒に振り返りをして、「次は基礎問題を完璧にしよう」と目標を立てました。
そして、今回のテストでTくんは72点を取りました。
Tくん:「前は点数が悪いと怒られるから、隠したくなった。でもお母さんが一緒に考えてくれたから、次は頑張ろうって思えた」
まとめ:2学期中間テストを成長のチャンスに変える親のサポート
5日間のシリーズを通じて、2学期中間テストに向けた様々な方法をお伝えしてきました。
最後に、一番大切なことをお伝えします。
テストは「評価」ではなく、「成長の機会」です。
点数が良くても悪くても、そこから学べることがあります。
親としてできる最高のサポート:
1. 子どもを信じる
「あなたならできる」という信頼を示す。
2. プロセスを認める
結果だけでなく、努力したこと自体を認める。
3. 一緒に考える
解決策を押し付けるのではなく、一緒に考える。
4. 安心できる場所でいる
どんな結果でも、家は安心できる場所だと伝える。
5. 長期的な視点を持つ
一回のテストで全てが決まるわけではない。
子どもたちへのメッセージ:
テスト勉強、本当にお疲れさまでした。
頑張ったあなたは、もう成長しています。
結果がどうであれ、その努力は決して無駄ではありません。
テストは「今の自分」を知るための道具です。
できなかったことが分かったなら、それは次に成長できるチャンスです。
完璧な人なんていません。
間違えることは、恥ずかしいことではありません。
大切なのは、そこから学ぶことです。
保護者の皆さんへ:
お子さんの中間テストに向けて、この5日間のブログを読んでくださり、ありがとうございました。
お子さんが勉強で悩んでいるとき、それはお子さんが「成長したい」と思っている証拠です。
親として、その気持ちに寄り添い、応援してあげてください。
どんなに小さな一歩でも、前に進んでいることを認めてあげてください。
テストの結果だけで、お子さんの価値が決まるわけではありません。
お子さんは、テストの点数以上に、価値のある存在です。
もし困ったことがあれば、いつでも塾にご相談ください。
お子さんとご家族の幸せを、一緒に考えさせていただきます。
来週からは、新しいテーマでお役に立つ情報をお届けしますので、お楽しみに!
皆さんの2学期中間テストが、素晴らしいものになりますように。応援しています!
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