科目別攻略法!『苦手』を『得点源』に変える具体的テクニック【実践編】
数学:ケアレスミスを防ぐ「見直しの型」と頻出パターン攻略
「うちの子、数学は分かってるのに、ケアレスミスで点を落とすんです...」
この悩み、本当に多いです。特に数学は、ケアレスミス一つで大きく点数が変わります。
でも、ケアレスミスは「注意すれば防げる」という単純なものではありません。システム化が必要なんです。
ケアレスミスを防ぐ「見直しの型」:
【解く時の型】
・問題文に線を引く
・「~を求めよ」「~を答えよ」に線を引いて、何を答えるのか明確にする
・途中式を必ず書く
・暗算はケアレスミスの元。面倒でも途中式を書く
・単位を必ず書く
・cm、m、秒など、単位を書くことで間違いに気づきやすい
・計算は一行ずつ
・一行に複数の計算を詰め込まない
【見直しの型】
・答えが問題の条件を満たしているか確認
例:「正の数」を求める問題で、答えが負になってないか
・単位が合っているか確認
問題はcmで聞いているのに、mで答えてないか
・逆算で確認
連立方程式なら、答えを元の式に代入して確かめる
・解答欄に正しく記入したか確認
計算用紙では合っていても、写し間違いがないか
頻出パターンを攻略する:
数学のテストには、必ず出る「頻出パターン」があります。
中学1年生:
・正負の数の計算
・文字式の計算
・一次方程式の文章題
中学2年生:
・連立方程式の文章題
・一次関数のグラフ
・図形の証明
中学3年生:
・二次方程式の応用
・相似の証明と計算
・三平方の定理
これらのパターンは、ワークや過去問で必ず練習しておきましょう。
実際の成功例:
中学2年生のMくんは、この見直しの型を実践して、数学が55点→78点にアップしました。
Mくん:「前は『見直しした』って言っても、ただ眺めてるだけだった。でも型に沿って確認するようになったら、『あ、ここ符号間違ってる』『単位忘れてる』って自分で見つけられるようになった!」
英語:単語・文法・長文、優先順位の正しいつけ方
英語は「積み重ねの科目」です。土台がないと、上には積み上がりません。
その土台とは「単語」と「文法」です。
英語の優先順位:
【最優先】単語(配点の30%)
単語が分からないと、文章が読めません。
まずは教科書の太字の単語を完璧に。
【次に重要】文法(配点の40%)
基本文法(be動詞、一般動詞、疑問文など)を確実に。
応用文法は基本ができてから。
【最後】長文読解(配点の30%)
単語と文法ができていれば、長文は読めます。
逆に、単語と文法が不十分だと、長文はいくら読んでもできません。
よくある間違いは、「長文読解ばかり練習する」こと。
長文ができないのは、単語力と文法力が不足しているからです。
単語の効率的な覚え方:
1. 書いて覚えるのは非効率
1回書く時間で、5回見る方が効果的
2. 五感を使う
見る(目)
書く(手)
読む(口)
聞く(耳)
3. 短時間で繰り返す
1日1時間より、1日10分×6回
4. 例文で覚える
単語だけでなく、使い方も一緒に覚える
文法のポイント:
【基本文型を完璧に】
・be動詞の文
・一般動詞の文
・疑問文の作り方
・否定文の作り方
これらができていないと、応用問題は解けません。
【文法の練習は3ステップ】
ステップ1:ルールを理解する
ステップ2:例文を覚える
ステップ3:問題を解いて定着させる
長文読解のコツ:
1. 全文を訳そうとしない
キーワードを探して、大意をつかむ
2. 設問を先に読む
何を聞かれているか分かってから本文を読む
3. 時間配分を決める
長文に時間をかけすぎない(全体の40%程度)
中学3年生のNさんは、単語と文法を優先的に勉強することで、英語が48点→70点にアップしました。
Nさん:「前は長文ばかり読んでたけど、全然点数が上がらなかった。単語と文法をしっかりやったら、長文も自然と読めるようになった!」
国語:読解問題で安定して点を取る「線の引き方」
「国語はセンスだから、勉強してもどうにもならない」
これ、大きな誤解です。国語こそ、技術で点数が上がる科目なんです。
読解問題で点を取る「線の引き方」:
【基本の線引きルール】
・接続詞に○をつける
・しかし、だから、つまり、たとえば、など
→話の流れが変わる or まとまるポイント
・「~と思う」「~と考える」に波線
→筆者の意見や登場人物の心情
・疑問文に?マーク
「~だろうか」「~ではないか」
→答えが近くにある
・「重要」「大切」などのキーワードに二重線
→筆者が強調したいポイント
・具体例に【 】
・「たとえば」の後
→問題には出にくいので、飛ばし読みOK
実際の文章での例:
「しかし、本当に大切なのは結果ではない。
私は、努力する過程こそが重要だと考える。
たとえば、スポーツ選手が毎日練習するのは...」
→「しかし」に○
→「私は~考える」に波線
→「大切」「重要」に二重線
→「たとえば」以降に【 】
この線引きをしながら読むと、重要な部分が一目で分かります。
設問の解き方:
【傍線部の問題】
・傍線部の前後を重点的に読む
・接続詞に注目
・「なぜなら」があれば、その後が答え
【心情を問う問題】
・その場面の登場人物の行動・表情に注目
「~と思った」を探す
・選択肢の消去法を使う
【要約・主旨の問題】
・各段落の最初と最後の文を読む
・繰り返し出てくる言葉に注目
・筆者の意見(波線部分)をチェック
国語の配点を理解する:
漢字:20点(確実に取る!)
文法・語句:10点(暗記で取れる)
読解:70点(技術で取る)
まず漢字で20点を確保。次に文法で10点。これで30点は確実です。
残りの読解で40点取れば、合計70点。これが基本戦略です。
中学1年生のOさんは、線引きの技術を身につけて、国語が58点→75点にアップしました。
Oさん:「前は何となく読んでたけど、線を引きながら読むと、大事なところが分かる。問題も解きやすくなった!」
理科・社会:「暗記だけ」では通用しない記述問題対策
「理科と社会は暗記科目」と思っていませんか?
半分正解ですが、半分間違いです。
最近のテストは、単なる暗記では解けない「記述問題」が増えています。
記述問題の攻略法:
【理科の記述問題】
理科の記述問題は、「理由を説明させる」問題が多いです。
答え方のパターン:
パターン1:「~だから、~になる」
例:「水は100℃で沸騰するから、それ以上温度が上がらない」
パターン2:「~によって、~という現象が起こる」
例:「光の屈折によって、物体が実際とは違う位置に見える現象が起こる」
コツ:
・必ず「理由」と「結果」を両方書く
・専門用語を正しく使う
・主語と述語を明確に
【社会の記述問題】
・社会の記述問題は、「背景や影響を説明させる」問題が多いです。
答え方のパターン:
パターン1:「~という理由で、~が起こった」
例:「黒船来航という理由で、日本は開国政策に転換した」
パターン2:「~が~に影響を与え、~となった」
例:「産業革命が社会に影響を与え、都市への人口集中となった」
記述問題の練習法:
教科書の太字の言葉を使って、自分で説明する
・「光合成とは何か、説明してください」
→自分の言葉で説明できるまで練習
・過去問や問題集の記述問題を全て練習
・答えを見る前に、まず自分で書いてみる
・模範解答と自分の答えを比較
・何が足りなかったか、チェック
・制限字数を意識
「30字以内」なら、28〜30字を目指す
暗記と記述のバランス:
・基礎知識の暗記:60%の時間
・記述問題の練習:40%の時間
基礎がないと記述はできませんが、記述の練習をすることで、暗記した知識が「使える知識」になります。
中学3年生のPくんは、記述問題対策をして、社会が65点→82点にアップしました。
Pくん:「前は『覚えてるのに点が取れない』って思ってた。でも、覚えた知識を使って説明する練習をしたら、記述問題も解けるようになった!」
5教科バランス型の学習スケジュール実例
最後に、5教科をバランス良く勉強するスケジュールをご紹介します。
【テスト3週間前~2週間前】基礎固め期間
月曜日:数学(1時間)+ 英語単語(30分)
火曜日:英語(1時間)+ 理科(30分)
水曜日:国語(1時間)+ 社会(30分)
木曜日:数学(1時間)+ 英語文法(30分)
金曜日:理科(1時間)+ 社会(30分)
土曜日:苦手科目(2時間)
日曜日:復習と計画見直し(1.5時間)
【テスト2週間前~1週間前】実践期間
月曜日:数学ワーク + 英語ワーク(各45分)
火曜日:国語ワーク + 理科ワーク(各45分)
水曜日:社会ワーク + 数学復習(各45分)
木曜日:英語復習 + 理科復習(各45分)
金曜日:国語復習 + 社会復習(各45分)
土曜日:苦手分野集中(2時間)
日曜日:全科目総復習(2時間)
【テスト1週間前~前日】総仕上げ期間
月曜日:間違い直しノート全科目確認(2時間)
火曜日:数学・英語総復習(2時間)
水曜日:国語・理科総復習(2時間)
木曜日:社会・数学総復習(2時間)
金曜日:全科目最終チェック(2時間)
土曜日:苦手分野最終確認(2時間)
日曜日:早めに就寝、明日に備える
ポイント:
・毎日全科目やるのではなく、2〜3科目に絞る
・苦手科目は週2回は触れる
・土日で調整と復習
・睡眠時間は削らない(最低7時間)
このスケジュールは一例です。お子さんの得意・苦手に合わせて、調整してください。
明日は、いよいよ最終日。テスト1週間前からの過ごし方、当日の朝の準備、テスト後の振り返りまで、完全ガイドをお届けします。お楽しみに!
今日は、お子さんと一緒に科目別の勉強法を確認してみてください。そして、5教科のバランスを考えた学習スケジュールを立ててみましょう。
--------------
なないろ学習塾では現在、新規入塾者を募集中です。(岡山教室・倉敷教室共に受け入れ可能)相談・見学・無料体験随時受付中です。気になる方は一度お電話ください。
電話086-897-2476(受付時間 平日13-20時 土曜10-16時)
0コメント