「うちの子、もしかして...?」ディスレクシアの早期発見サインと親ができる最初の一歩
【月曜日】理解編
「うちの子、もしかして...?」ディスレクシアの早期発見サインと親ができる最初の一歩
「宿題に2時間もかかるのに、なかなか覚えられない...」
「他の子はスラスラ読めるのに、うちの子だけ...」
小学2年生の母親である田中さん(仮名)は、毎日の宿題タイムにため息をついていました。一生懸命教えているのに、なぜか文字を読むのに時間がかかる我が子を見て、「この子は努力が足りないのかしら」と悩む日々が続いていたのです。
でも実は、田中さんのお子さんのような特徴は、単なる「努力不足」ではない可能性があります。それがディスレクシア(読み書き困難)です。
「字が汚い」「読むのが遅い」は個性?それとも支援が必要なサイン?
ディスレクシアは決して珍しいものではありません。実は小学生の約5〜15%、クラスに2〜3人はいると言われています。でも、多くの保護者が「個性の範囲」「そのうち慣れる」と考えがちなのが現実です。
重要なのは、早期発見と適切な支援です。適切な支援を受けることで、お子さんの学習への取り組みは大きく変わります。
小学生のディスレクシア:見逃しがちな5つの特徴
以下のチェックポイントで、お子さんの様子を確認してみてください:
1. 文字を読むときの特徴
・一文字ずつ区切って読む
・行を飛ばして読んでしまう
・似た文字(「b」と「d」など)を間違える
・音読すると内容が理解できない
2. 書字の特徴
・鏡文字を書くことがある
・文字の大きさがバラバラ
・漢字の部首の位置が間違っている
・作文を書くのを極端に嫌がる
3. 学習面での特徴
・計算はできるが文章問題が苦手
・暗記科目(漢字、英単語など)が特に困難
・集中力が続かない(文字を読むことに疲れるため)
4. 日常生活での特徴
・時計を読むのが苦手
・左右の区別がつきにくい
・手順の多い作業が苦手
5. 情緒面での特徴
・学習に対する自信の低下
・「どうせできない」という発言が増える
・学校に行くのを嫌がることがある
診断を受ける前に家庭でできる簡単チェックポイント
専門機関での診断を検討する前に、家庭でできる観察ポイントをご紹介します:
〇読み聞かせの反応をチェック
・読み聞かせは喜んで聞く
・内容について質問すると的確に答えられる
・でも自分で読むのは嫌がる
この場合、理解力はあるのに読字に困難があることが考えられます。
〇得意分野を探してみる
・絵を描くのが得意
・立体的なものを作るのが好き
・人の話をよく聞いている
・音楽や運動が得意
ディスレクシアのお子さんは、視覚的・空間的能力や聴覚的記憶が優れていることが多いのです。
「この子は頑張りが足りない」と思う前に知っておきたいこと
ディスレクシアは脳の情報処理の違いによるものです。お子さんの努力不足や、保護者の教え方が悪いわけではありません。
大切なのは:
・お子さんの困り感に寄り添うこと
・得意なことを見つけて伸ばすこと
・適切な支援方法を知ること
今日から試せる3つのアクション
・お子さんの得意なことを3つ見つけて褒める
・読み聞かせの時間を増やす(文字を読む負担なく内容を楽しめます)
・宿題の時間を記録する(どの科目にどれくらい時間がかかるかを把握)
明日は、お子さんが学びやすい環境の整え方についてお話しします。家庭でできる工夫で、学習への取り組みが驚くほど変わりますよ。
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