今日からできる!ディスレクシアの子が学びやすい家庭環境の整え方
【火曜日】環境づくり編
今日からできる!ディスレクシアの子が学びやすい家庭環境の整え方
「宿題をしなさい!」「なんで集中できないの!」
昨日まで、こんな言葉が家庭に響いていませんでしたか?でも実は、お子さんが集中できないのは、環境に原因があるかもしれません。
佐藤さん(仮名)のお宅では、学習環境を少し変えただけで、息子さんの宿題時間が2時間から45分に短縮されました。その秘訣をお伝えします。
宿題タイムが親子バトルにならない工夫5選
1. 時間を見える化する
タイマーを使って「あと15分」を目で見えるようにします。ディスレクシアのお子さんは時間感覚が掴みにくいことが多いため、残り時間が分かると安心して取り組めます。
2. 科目を小分けにする
「算数10分→休憩5分→国語10分→休憩5分」のように細かく区切ります。長時間の集中は疲労の原因になります。
3. 「できたこと」を可視化する
宿題カードを作り、終わったものにシールを貼ります。達成感を味わえると同時に、残りの量も把握できます。
4. 音読の代替案を用意する
音読が苦手な場合は、保護者が読んであげて内容確認の質問をするなど、柔軟に対応します。
5. 褒めるタイミングを増やす
「字が丁寧に書けたね」「最後まで頑張ったね」など、結果だけでなく過程を褒めます。
「読書が嫌い」から「本が好き」に変わる環境設定術
1.オーディオブックの活用
まずは耳から物語を楽しむ経験を積み重ねます。図書館で借りられるものも多くあります。
2.大きな文字の本を選ぶ
文字が大きく、行間が広い本を選びます。文庫本より児童書の方が読みやすい場合があります。
3.興味のあるジャンルから始める
電車好きなら電車の本、動物好きなら図鑑など、興味のある分野から入ります。
4.親子で一緒に読む時間
一人で読ませるのではなく、一緒に読む時間を作ります。分からない言葉があったときにすぐ聞ける安心感が大切です。
集中力アップ!学習スペースの色彩・照明・レイアウトのコツ
1.色彩の工夫
机の上:白や薄いブルーで統一(集中しやすい色)
壁:パステルカラーで落ち着いた印象に
文房具:カラフルすぎると気が散るので、シンプルな色で統一
2.照明の調整
手元が明るく、目に優しいLEDライトを使用
画面の反射を避ける角度に調整
夕方以降は暖色系の照明で目の疲れを軽減
3.レイアウトのポイント
机の上には必要最小限のものだけ
教科書は立てて収納し、今使うもの以外は見えないように
時計とタイマーを見やすい位置に配置
集中を妨げるものは視界から除去
兄弟姉妹にも理解してもらう家族会議の進め方
1.年齢に応じた説明
小学生には「みんな得意なことが違う」という説明
中学生以上には「脳の働き方の個性」として説明
2.具体例を使った説明
「○○ちゃんは絵が得意、△△くんは計算が得意、◇◇ちゃんは文字を読むのに時間がかかるけど、お話を作るのが上手」
3.家族みんなのルール作り
宿題の時間は静かにする
お互いの得意なことを褒め合う
困っているときは助け合う
兄弟姉妹の気持ちにも配慮
特別扱いに見えることで兄弟姉妹が不満を持たないよう、それぞれの個性に合わせた配慮をしていることを伝えます。
今日から試せる3つのアクション
1.学習スペースの整理整頓(必要のないものを片付ける)
2.タイマーを使った学習の実践(15分刻みで休憩を入れる)
3.家族会議の開催(お子さんの特性について話し合う)
明日は、具体的な学習方法について詳しくお話しします。「できない」を「できる」に変える具体的なテクニックをご紹介しますね。
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