「できない」を「できる」に変える!ディスレクシア対応学習法
【水曜日】学習方法編
「できない」を「できる」に変える!ディスレクシア対応学習法
「何度教えても覚えられない...」
「もう諦めるしかないのかな...」
そんな風に思っていた鈴木さん(仮名)。でも、学習方法を変えただけで、娘さんが「勉強って楽しい!」と言うようになりました。
ディスレクシアのお子さんには、一般的な学習方法とは違うアプローチが効果的です。今日は具体的な方法をお伝えします。
音読が苦手な子のための「聞く力」を活かした学習テクニック
ディスレクシアのお子さんの多くは、聴覚的な理解力が優れています。この特性を活かしましょう。
音読の代替方法
1.読み聞かせ + 質問形式
保護者が読んであげて、内容について質問をします。「主人公はどんな気持ちだったかな?」「なぜそうなったと思う?」
2.録音・再生学習
教科書の内容を録音し、何度も聞けるようにします。移動中や入浴中にも学習できます。
歌やリズムで覚える
九九や県名など、メロディーに乗せて覚えます。YouTube等にも参考動画があります。
3.聞く力を活かした授業フォロー
授業の録音許可を先生に相談
家庭で教科書を読み上げて録音
重要な部分を繰り返し聞く
漢字が覚えられない子に効果的な「体感型」記憶法
従来の「書いて覚える」方法が苦手な場合は、体を使った記憶法が効果的です。
空書き(そらがき)法
空中で大きく漢字を書きます。体全体を使うことで記憶に残りやすくなります。
部首分解法
漢字を部首に分けて、それぞれに意味を持たせます。
例:「森」= 木が3つで「たくさんの木=森」
イメージ連想法
漢字の形から連想できるイメージを作ります。
例:「山」= 本当に山の形に見える
粘土・積み木学習
粘土で漢字を作ったり、積み木で文字を組み立てたりします。触覚を使うことで記憶が定着しやすくなります。
漢字カルタ
読み札を聞いて、該当する漢字カードを取るゲームです。楽しみながら学習できます。
算数の文章問題がスラスラ解ける視覚支援ツール活用法
文章問題が苦手な理由の多くは、情報を整理できないことです。視覚的に情報を整理する方法をご紹介します。
図解・絵で表現
文章を読みながら、状況を絵で描きます。
「りんごが5個あります。3個食べました」
→りんごの絵を5個描いて、3個に×をつける
色分けマーキング
数字は青色でマーキング
問われていることは赤色でマーキング
キーワード(「あわせて」「のこりは」)は黄色でマーキング
表・グラフの活用
情報を表にまとめてから計算します。比較問題では特に効果的です。
具体物の使用
おはじきやブロックなど、実際に触れるものを使って計算します。抽象的な概念を具体的に理解できます。
宿題を15分で終わらせる時短術と達成感の作り方
事前準備で時短
1.明日の時間割を確認し、宿題をリストアップ
2.必要な教材をすべて机の上に準備
3.辞書やノートなどもすぐ使える位置に配置
効率的な順番
1.好きな科目から始める(やる気を高める)
2.短時間でできるものを優先(達成感を味わう)
3.難しいものは最後(疲れていても保護者がサポートできる時間帯)
達成感を作る工夫
1.宿題チェックシートを作成し、終わったものに○をつける
2.タイマーで競争「今日は昨日より2分早くできた!」
3.終了後のお楽しみを用意(好きなテレビ番組を見る、おやつタイムなど)
集中力を保つテクニック
1.25分学習+5分休憩の「ポモドーロ・テクニック」を子ども用にアレンジ
2.途中で立ち上がってストレッチ
3.好きな音楽を小さい音で流す(歌詞のないものが良い)
今日から試せる3つのアクション
1.お子さんの得意な感覚を見つける(視覚・聴覚・触覚のどれが優位か観察)
2.漢字学習を体感型に変更(空書きや粘土を使ってみる)
4.文章問題に絵を描かせる(問題文の状況を絵で表現させる)
明日は、学校の先生との効果的な連携方法についてお話しします。お子さんの可能性を最大限に引き出すためには、家庭と学校が協力することが不可欠です。
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