なぜ親はゲームに怒ってしまうのか?3つの本当の理由を塾講師が解説
理由①:将来への不安が爆発している
「このままゲームばかりしていて、将来大丈夫なのかしら...」
保護者面談でよく聞く言葉です。でも、この不安の正体を探ってみましょう。
実は、私たちが子どもの頃にはなかった「将来への不安」が、現代の親には重くのしかかっています。AI、グローバル化、働き方の変化...。「良い大学に入れば安心」という時代ではなくなったことを、親である私たちは肌で感じています。
だからこそ、「今すぐ何かしなければ」という焦りが生まれ、目の前でゲームをしている子どもを見ると「このままで大丈夫?」という不安が爆発してしまうのです。
理由②:「今すぐ結果を出したい」親心の罠
「せっかく塾に通わせているのに、家ではゲームばかり...」
これも保護者の方からよく聞く悩みです。お子さんの成長を願う気持ちが強いほど、「今すぐ結果を出してほしい」と思ってしまうもの。
でも、学力の向上は植物の成長に似ています。毎日水をあげても、すぐには芽が出ません。でも、土の中では確実に根が張っているのです。
ゲームをしている時間も、実は「学習の土台作り」の時間かもしれません。集中力、戦略的思考、達成感...これらは全て勉強に必要な要素です。
理由③:自分の子ども時代との比較で生まれる焦り
「私たちの時代は、もっと外で遊んでいたのに...」
「ゲームなんてなくても楽しく過ごせていた」
そんな風に思うことはありませんか?
でも、時代は変わりました。今の子どもたちにとって、ゲームは友達とのコミュニケーションツールでもあるのです。オンラインで友達と協力してゲームをクリアする体験は、私たちが公園で鬼ごっこをしていた体験と本質的には同じなのかもしれません。
怒りの奥にある「愛情」を子どもに伝える方法
これらの理由を振り返ると、親がゲームに怒ってしまうのは全て「子どもを思う愛情」から来ていることがわかります。
でも、その愛情が子どもに伝わっているでしょうか?
「ゲームばかりしてダメね!」と言われた子どもは、「自分がダメな子なんだ」と思ってしまいます。本当は「君の将来が心配なの」というメッセージを伝えたいのに、逆効果になってしまうのです。
大切なのは、怒りの感情ではなく、愛情を伝えること。
「お母さんは、あなたがゲームで見せる集中力が素晴らしいと思うの。その集中力を勉強にも活かせたら、きっともっと成長できるよ」
こんな風に伝えられたら、子どもの反応は大きく変わるはずです。
明日は、具体的な声かけの方法をお伝えします。今日は、お子さんにイライラしそうになったら、「この怒りの奥にある愛情は何だろう?」と一度立ち止まって考えてみてください。
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