『ゲーム禁止!』と叫ぶ前に試したい、子どもの心に響く声かけ術【基本編】

NGワード:「いつまでやってるの!」の破壊力

「いつまでやってるの!」

「もうやめなさい!」

「宿題は?」

こんな言葉、つい出てしまいますよね。でも、ゲームに集中している子どもにとって、これらの言葉は「攻撃」として受け取られてしまいます。

実際に塾で子どもたちに聞いてみると、「お母さんの声が聞こえなくなる」「反射的に『あと少し』って言っちゃう」という子が多いのです。

なぜでしょうか?ゲームに集中している時の子どもの脳は、まさに「フロー状態」。この状態を急に中断されると、大人でもイライラしてしまいますよね。


効果的な声かけの3つのポイント

では、どんな声かけなら子どもの心に響くのでしょうか?15年間の経験から、3つのポイントをお伝えします。

ポイント1:まずは認める

「集中してるね」「上手だね」「面白そうだね」

まずは子どもの今の状態を認めることから始めましょう。

ポイント2:理由を伝える

「お夕飯の時間だから」「明日学校があるから」「一緒に○○したいから」

なぜやめてほしいのか、理由を伝えましょう。

ポイント3:選択肢を与える

「あと5分?それとも10分?」「このゲームが終わったら?それとも次のゲームが終わったら?」

子ども自身に選ばせることで、納得感が生まれます。


「共感→提案→選択」の黄金パターン

この3つのポイントを組み合わせると、こんなパターンになります。

共感: 「面白そうなゲームだね。集中してるのがよくわかるよ」

提案: 「でも、もうお夕飯の時間だから、そろそろ一緒に食べない?」

選択: 「このステージが終わったらにする?それとも、あと5分だけにする?」


実際の会話例:変化する前→変化した後

【変化前

母:「いつまでやってるの!もうやめなさい!」

子:「あと少し!」

母:「さっきからあと少しって言ってるじゃない!」

子:「うるさいな...」(イライラ)

【変化後

母:「おお、すごい集中力だね。どんなゲーム?」

子:「これはね、仲間と協力して敵を倒すゲームなんだ」

母:「へー、チームワークが大事なのね。でも、お夕飯ができたから、キリの良いところで一緒に食べない?」

子:「わかった、このミッションが終わったら行く」

母:「ありがとう。何分くらいかかりそう?」

子:「5分くらいかな」

母:「じゃあ、5分後に呼びに来るね」


同じ状況でも、声かけを変えるだけで、こんなに違う結果になるのです。

子どもとの関係も、お互いのストレスも、大きく変わります。

明日は、さらに具体的なシーン別の声かけ例をご紹介します。今日は、お子さんとの会話で「共感→提案→選択」のパターンを一度試してみてください。きっと驚くような変化があるはずです。

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