『何を書けばいいの?』読書感想文の悩みを解決する新しいアプローチ

なぜ読書感想文は難しく感じるのか?

「読書感想文、何を書けばいいのかわからない...」

夏休みが近づくと、必ずこんな相談を受けます。学校教員などの仕事を始めてを経営して25年、毎年多くの子どもたちが読書感想文で頭を悩ませる姿を見てきました。

でも不思議なことに、同じ子どもたちが友達に「昨日見た映画、すっごく面白かった!」「このゲーム、マジでハマる!」と熱く語っている姿も見ています。

つまり、子どもたちは「感想を持つ」ことも「それを伝える」こともできるのです。問題は、それを「作文」という形にする時に起こるのです。


「あらすじ」から「感想」への大きな壁

多くの子どもたちが書く読書感想文を見ると、8割があらすじで終わっています。

「主人公の○○は△△で、××という困難に立ち向かい、最後は◇◇になりました。とても良い話だと思いました。」

これで原稿用紙2枚を埋めるのに必死になっている子どもたち。でも、これは子どもたちが悪いのではありません。

実は、「感想を書く」という作業が、大人が思っている以上に高度なスキルなのです。自分の心の動きを言葉にして、それを他の人に伝わるように整理する。これは、社会人でも難しい作業です。


塾で見た「書けない子」に共通する3つの特徴

25年間、多くの子どもたちの読書感想文指導をしてきて気づいたことがあります。「書けない」と悩む子には、3つの共通点があるのです。

特徴1:完璧を求めすぎる

「正しい感想」「立派な感想」を書かなければならないと思い込んでいる子どもたち。でも、感想に正解はありません。

特徴2:「つまらなかった」を言ってはいけないと思っている

「先生に提出するものだから、必ず褒めなければならない」と考えている子が意外に多いのです。

特徴3:自分の体験と結びつけることを忘れている

本の内容だけで完結しようとして、自分の人生や体験と繋げることを忘れてしまっています。


読書感想文は「対話」だと考えてみよう

ここで発想を変えてみましょう。読書感想文は「作文」ではなく「対話」なのです。

本を読んだあなたが、友達に「ねえ、この本読んだんだけど、聞いて聞いて!」と話しかけているイメージ。そう考えると、ずっと書きやすくなりませんか?

実際に、私の塾では読書感想文を書く前に「本の紹介タイム」をします。子どもたちが友達に本の魅力を話している時の表情は、本当に生き生きしています。その時の言葉をそのまま文章にできたら、素晴らしい読書感想文になるのです。


今週の学習の流れ:小学生編と中学生編

今週5日間で、読書感想文の書き方を段階的にお伝えしていきます。

火曜日は小学生向けに「心が動いた場面」の見つけ方を、水曜日は中学生向けに「自分だけの視点」の作り方をお教えします。

木曜日は小中学生共通で、読み手を引き込む「構成の技術」を。金曜日は最終仕上げと、現代ならではの「デジタルツールの活用法」もご紹介します。

今日は、お子さんに聞いてみてください。「最近、面白いと思ったことって何?」「なんで面白いと思ったの?」

その答えの中に、読書感想文のヒントが隠れているはずです。明日からの具体的な方法を楽しみにしていてくださいね。

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