『途中で投げ出しちゃった...』子どもが最後まで続けられる進め方の秘訣
研究計画の立て方:無理のないスケジュール作成法
テーマが決まったら、次は計画を立てましょう。でも、大人が作る詳細な計画表は小学生には重すぎます。子どもが「これならできそう!」と思える、シンプルな計画作りが成功の秘訣です。
子ども向け計画表の作り方
ステップ1:全体を3つに分ける
・調べる時間(1週間)
・実験・観察する時間(1週間)
・まとめる時間(3〜4日)
ステップ2:1日にやることを1つだけ決める
❌「図書館で調べて、実験の準備もして、観察も始める」
⭕「今日は図書館で本を3冊借りてくる」
ステップ3:「できたら○」をつけるチェックシートを作る
子どもは達成感を視覚的に感じられると、やる気が続きます。
実際に効果があった計画表の例をご紹介します。
【小学4年生の「氷を早く溶かす方法」研究の計画】
1日目:図書館で氷について調べる ○
2日目:実験の材料を準備する ○
3日目:1回目の実験をする ○
4日目:2回目の実験をする(条件を変えて) ○
5日目:結果をまとめる ○
6日目:模造紙に書く ○
7日目:発表の練習をする ○
このように、毎日1つずつクリアしていく達成感が、継続の力になります。
毎日少しずつ進める「小分け作戦」
「今日は疲れたから明日やろう」「週末にまとめてやろう」そんな風に後回しにしてしまうと、結局最後にバタバタしてしまいます。
効果的な「小分け作戦」
◇時間の小分け
・1日30分だけ
・朝の15分+夜の15分
・テレビを見る前の20分
◇作業の小分け
・今日は材料集めだけ
・今日は写真を撮るだけ
・今日は1つだけ実験
◇場所の小分け
・リビングでできること
・お風呂でできること
・お出かけ先でできること
壁にぶつかった時の乗り越え方
自由研究を進めていると、必ず壁にぶつかります。「予想と違った」「うまくいかない」「分からない」そんな時こそ、実は一番の学びのチャンスです。
壁の種類別対処法
「予想と結果が違った」場合
❌「失敗した...」
⭕「新しい発見だ!なぜ違ったのか調べてみよう」
「実験がうまくいかない」場合
❌「もうやめたい...」
⭕「条件を変えて、違う方法を試してみよう」
「調べても分からない」場合
❌「難しすぎる...」
⭕「分からないことも大切な発見。誰に聞けばいいか考えてみよう」
家族でできるサポート方法
・「困った時は一緒に考えよう」と伝える
・失敗を責めず、「面白い結果だね」と言う
・他の方法を一緒に考える
・「分からない」を恥ずかしいことではないと教える
記録の取り方:写真と文章で思い出を残そう
研究の過程をしっかり記録することで、後でまとめる時がとても楽になります。また、記録を取ること自体が学習になります。
効果的な記録方法
◇写真記録のコツ
・実験前・実験中・実験後を撮る
・結果だけでなく、過程も撮る
・失敗した時の写真も大切な記録
・日付と時間を記録する
◇文章記録のコツ
・気づいたことをその場でメモ
・「なぜだろう?」と思ったことも書く
・予想と結果の違いを記録
・感想や次にやりたいことも書く
◇記録ノートの作り方
・1ページを4つに分ける
・左上:今日やったこと
・右上:気づいたこと
・左下:疑問に思ったこと
・右下:明日やりたいこと
親のサポート:手伝いすぎず、見守りすぎない絶妙なバランス
自由研究での親の関わり方は、とても難しいものです。手伝いすぎると子どもの学びが減り、見守りすぎると挫折してしまいます。
適切なサポートの例
OK例:一緒に考える
子:「実験がうまくいかない...」
親:「どこがうまくいかなかったか、一緒に見てみようか」
NG例:代わりにやってしまう
親:「お母さんがやってあげるから、見てて」
OK例:情報提供
親:「こんな本があったよ。読んでみる?」
NG例:答えを教える
親:「答えは○○よ。だからこう書きなさい」
OK例:励ます
親:「頑張ってるね。面白い発見だったね」
NG例:急かす
親:「まだできないの?早くしなさい」
サポートの黄金ルール
子どもが困った時だけ手を差し伸べる
答えではなく、ヒントを与える
過程を褒めて、結果にこだわらない
子どものペースを尊重する
明日は、研究をまとめて発表する方法をお伝えします。今日は、お子さんの研究が順調に進んでいるか、一緒に振り返ってみてください。小さな進歩でも、しっかり褒めてあげることが大切です。
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