感覚過敏ママ必見!音・におい・触覚の困りごと解決策
子どもの泣き声が辛い時の3つの対処法
感覚過敏を持つお母さんにとって、子どもの泣き声は本当に辛いものです。「母親なのに子どもの泣き声が嫌だなんて...」と自分を責める必要はありません。これは脳の特性であり、愛情の問題ではないのです。
対処法1:物理的な距離を取る
泣いている子どもを安全な場所(ベビーベッドやプレイマットなど)に置いて、隣の部屋に移動することは「逃げ」ではありません。一旦距離を取って心を整えることで、その後のお世話を冷静に行えます。
・1-2分間別の部屋で深呼吸
・「大丈夫、すぐ戻るからね」と声をかけてから移動
・タイマーをセットして短時間の休憩
対処法2:ノイズキャンセリング機能を活用
・感覚過敏対応グッズは「甘え」ではなく、必要な「道具」です。
・ノイズキャンセリングイヤホン(完全に聞こえなくならないレベルで)
・耳栓(子どもの声は聞こえるが、刺激を和らげるタイプ)
・イヤーマフ(短時間の使用で)
対処法3:家族やサポートとの連携
・一人で抱え込まず、周囲の協力を得ることが大切です。
・パートナーとの交代制(30分ずつなど)
・実家や友人に一時的な手助けを依頼
・一時保育サービスの利用
感覚過敏対応の心構え:
「今日は特に音に敏感な日だ」と自分の状態を受け入れ、無理をしないことが何より大切です。良い母親だからこそ、自分のケアも大切にするのです。
ノイズキャンセリングイヤホンの上手な使い方
感覚過敏ママの強い味方、ノイズキャンセリングイヤホン。でも「子どもの声が聞こえなくなったら危険では?」と心配な方も多いでしょう。
安全な使い方のポイント:
音量設定:
・子どもの声は聞こえるが、刺激が和らぐレベルに調整
・「ノイズキャンセリング強度50%」程度から始める
・危険を察知できる程度の音は残す
使用場面:
・家事をしながら(子どもが安全な場所にいる時)
・調理中(火を使うときは特に注意深く)
・在宅ワーク中(子どもがお昼寝している時)
おすすめ機能:
・外音取り込み機能付きモデル
・アプリで細かく調整できるタイプ
・装着感が軽いもの
使用時の工夫:
・片耳だけ使用(もう片耳で周囲の音を確認)
・30分使用したら10分休憩
・家族に使用していることを伝えておく
おむつ替えの匂いに負けない!感覚調整グッズ活用術
嗅覚過敏があると、おむつ替えは本当に辛い作業です。でも、いくつかの工夫で楽になります。
匂い対策グッズ:
マスクの活用:
・アロマオイルを1滴垂らしたマスク
・活性炭入りマスク
・お気に入りの香りの石鹸をマスクに軽く塗る
鼻スプレー:
・生理食塩水スプレーで鼻腔をクリア
・ミント系の鼻スプレー(刺激を和らげる)
環境を整える:
・おむつ替えエリアの換気を良くする
・消臭スプレーを常備
・芳香剤を適度に配置(強すぎない程度で)
作業の工夫:
・口呼吸に切り替える
・手早く作業を終わらせるための段取りを組む
・おむつ替え後は即座に手洗い・うがい
心の準備:
・おむつ替え前に「今から少し嫌な匂いがするけれど、○○ちゃんのためだから頑張ろう」と心の準備をすることで、パニックを防げます。
触覚過敏でもスキンシップを楽しむ工夫
触覚過敏があると、子どもとのスキンシップに困難を感じることがあります。でも、スキンシップは愛情表現の一つの方法であり、他にもたくさんの方法があります。
触覚過敏に配慮したスキンシップ:
服を着たままでのスキンシップ:
・柔らかい素材の服を着て抱っこ
・タオルやブランケットを間に挟む
・手袋をしながらの頭なでなで
時間と場所を選ぶ:
・自分がリラックスしている時間帯
・明るい場所(視覚で安心感を得る)
・短時間から始めて徐々に延長
代替的な愛情表現:
・歌を歌ってあげる
・一緒に絵本を読む
・手を繋いで散歩
・おでこをコツンとくっつける
子どもへの説明:
・年齢に応じて「ママは触られるのがちょっと苦手だけど、○○ちゃんのことは大好きよ」と伝えることで、子どもも理解してくれます。
料理が苦手な感覚過敏ママの時短調理法
匂い、音、触感...料理は感覚過敏ママにとって刺激の宝庫です。でも、家族の食事は作らなければいけない。そんなジレンマを解決する方法をご紹介します。
匂い対策の調理法:
調理中:
・換気扇を最大にして、窓も開ける
・マスク着用(アロマオイル付き)
・匂いの強い食材は最小限に
食材選び:
・冷凍野菜を活用(下処理済み)
・市販の調味料を使って匂いを抑える
・匂いの少ない食材中心のメニュー
触感対策:
・使い捨て手袋で調理
・トングや菜箸を多用
・まな板シートで後片付けを楽に
音対策:
・電子レンジ調理中心
・炒め物より煮物・蒸し料理
・調理家電(スロークッカー、圧力鍋)の活用
時短調理のコツ:
・週末に下準備をまとめて行う
・冷凍食品を上手に組み合わせ
・ワンプレート料理で洗い物を減らす
・外食や宅配サービスも積極活用
・感覚過敏の日の家族への伝え方
・感覚過敏は目に見えない困りごとのため、家族に理解してもらうのが難しい場合があります。でも、適切に伝えることで家族の協力を得られます。
パートナーへの伝え方:
具体的に説明:
・「今日は音に特に敏感で、普通の音でも大きく聞こえてしまう状態です」
お願いしたいことを明確に:
・「30分だけ子どもを見ていてもらえる?」
・「今日の夕食は外食にしませんか?」
感謝を忘れずに:
・「協力してくれてありがとう。とても助かります」
子どもへの伝え方(年齢別):
3-5歳:
・「ママの耳が今日は特別敏感になってるの。少し静かにしてくれる?」
小学生以上:
・「ママは感覚過敏っていう特性があって、今日は特に音や匂いが辛く感じるの。理解してくれる?」
家族ルールの作成:
・「ママが耳を押さえたら、静かタイム」
・「緑のマスクの時は、匂いに敏感な日」
・「手袋をしている時は、触覚過敏の日」
視覚的なサインを決めておくことで、言葉で説明しなくても家族が理解できます。
罪悪感を手放す「今日は過敏な日」宣言のススメ
最後に、最も大切なマインドセットについてお話しします。
感覚過敏があることに罪悪感を感じる必要はありません。それはあなたの個性であり、時には強みにもなります。
「今日は過敏な日」宣言の効果:
・自分の状態を客観視できる
・家族の理解と協力を得やすくなる
・無理をしなくなる
・自己受容が深まる
宣言の仕方:
・朝起きたときの体調をチェック
・「今日は音が気になりそうだな」と気づいたら宣言
・家族にも共有
・必要な対策を早めに取る
過敏な日の過ごし方:
・予定を減らす
・刺激の少ない環境を選ぶ
・サポートを積極的に頼む
・自分を責めない
感覚過敏は「治すべきもの」ではなく「付き合っていくもの」です。上手に付き合うことで、育児がぐっと楽になります。
明日は、パートナーや家族との関係改善について具体的にお話しします。今日紹介した感覚調整テクニックを、一つでも試してみてくださいね。
あなたの感覚は、あなたの大切な個性です。それを受け入れることから、楽しい育児が始まります。
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