タイプ別診断!うちの子に本当に必要な勉強とは【現状分析編】

Aタイプ「順調組」が陥りがちな3つの落とし穴

「うちの子は順調だから大丈夫」

そう思っている保護者の方こそ、注意が必要です。実は、順調組だからこその落とし穴があるのです。

落とし穴1:油断からの気の緩み

「もう合格できそうだから、少し休んでもいいか」

この心の油断が、最も危険です。毎年、秋に気が緩んで失速する子を見てきました。

効果的な声かけは、「順調だね。この調子で最後まで頑張ろう」ではなく、「今が一番大事な時期だよ。ここで踏ん張れば、もっと自信がつくよ」です。

落とし穴2:「できる問題」ばかり解く悪循環

成績が良い子ほど、得意な問題ばかり解きがちです。なぜなら、解けると気持ちいいからです。

でも、入試で差がつくのは「苦手な問題をどれだけ減らせたか」です。

今の時期、Aタイプの子がすべきことは「弱点の最終チェック」です。

・模試で間違えた問題を全て解き直す

・過去問で正答率が低かった単元を重点的に復習

・時間配分で失敗した経験を振り返る

落とし穴3:プレッシャーに押しつぶされる

「期待されているから、失敗できない」

順調な子ほど、周囲の期待がプレッシャーになります。

親として大切なのは、「結果」ではなく「今の頑張り」を認めることです。

「模試で1位だったね、すごい!」より、「毎日コツコツ勉強してる姿が素晴らしいね」の方が、子どもは安心します。


Bタイプ「計画通りいかない組」の本当の問題点

実は、私の塾で一番多いのがこのタイプです。そして、ここから逆転合格する子も一番多いのが、このタイプなのです。

なぜ計画通りに進まないのか?5つの原因

・計画が壮大すぎる:1日10時間勉強など、現実的でない計画

・苦手から逃げている:得意科目ばかり勉強してしまう

・完璧主義:一つの単元を完璧にしようとして先に進めない

・集中できる環境がない:スマホ、テレビ、兄弟の声...

・目標が曖昧:「頑張る」だけで、具体的な目標がない

あなたのお子さんは、どれに当てはまりますか?


塾で見た「逆転合格」の共通パターン

毎年、秋から成績が急上昇する子がいます。その子たちに共通していることがあります。

・特定の科目に絞った:全科目を中途半端にするより、1科目を確実に

・基礎を徹底的に固めた:難問より、基本問題を完璧に

・毎日のルーティンを作った:「やる気」に頼らない仕組みづくり

・小さな成功体験を積んだ:「できた!」を毎日感じられる学習


今からでも間に合う!立て直しの第一歩

まず、今日やることを決めましょう。

「今日は算数の計算問題を20問解く」

「今日は理科の植物分野の暗記カードを30枚覚える」

大きな計画より、「今日できること」を確実にこなす。それを毎日続ける。これが立て直しの第一歩です。

そして大切なのは、「できた自分」を認めることです。

寝る前に、「今日はちゃんと計画通りにできたね」と声をかけてあげてください。小さな達成感が、明日の原動力になります。


Cタイプ「10月スタート組」がまず知るべきこと

「今から中学受験なんて、無謀では...」

そう思われるかもしれません。でも、断言します。今からでも間に合います。

「今からでは遅い」は本当か?塾講師の本音

私の塾では、毎年10月スタート組から合格者が出ています。

昨年も、10月に入塾した小6の生徒が、後楽館中学校に合格しました。

なぜ可能なのか?答えは単純です。

「やるべきことを絞り込み、集中して取り組んだから」です。

短期集中で結果を出せる子の特徴

10月スタートで成功する子には、共通点があります。

・素直に指導を聞ける:自己流にこだわらない

・集中力が高い:短時間でも濃密な学習ができる

・目標が明確:「この学校に行きたい」という強い意志

・基礎学力がある:小学校の勉強はしっかりできている

全てに当てはまる必要はありません。一つでも当てはまれば、可能性は十分にあります。

基礎固めと過去問、どちらを優先すべきか

これは必ず聞かれる質問です。答えは、「基礎固めが8割」です。

過去問は「現在地を知る」「出題傾向を知る」ために1年分解いてみる。そして、基礎固めに全力を注ぐ。

11月に入ってから、過去問演習を本格化させても間に合います。

親子で決めるべき「現実的な志望校選び」

10月スタートの場合、志望校選びも重要です。

まず、お子さんに聞いてください。「なぜ中学受験をしたいの?」

「特定の部活がある学校に行きたい」

「今の小学校の友達と離れたい」

「大学進学に有利だから」

「親にすすめられた」

理由によって、選ぶべき学校が変わります。

そして、現実的な目標設定を。「岡山白陵」を目指すのか、「まずは私立中学に合格」を目指すのか。

どちらも立派な目標です。大切なのは、親子で納得した選択をすることです。


親が知っておきたい「今の時期の子どもの心理」

秋は、受験生にとって最も不安定な時期です。

プレッシャーと期待のバランス

「頑張ってね」という期待が、子どもには重圧になることがあります。

特に、Aタイプの子は「期待に応えなければ」というプレッシャーを感じています。

Bタイプの子は「親をがっかりさせている」という罪悪感を抱いています。

Cタイプの子は「本当に間に合うのか」という不安でいっぱいです。

「やる気がない」ように見える本当の理由

勉強せずにゴロゴロしている。スマホばかり見ている。

「やる気がないなら受験やめれば!」と言いたくなりますよね。

でも、その態度の裏には、こんな心理があるかもしれません。

「勉強しても成績が上がらなくて、怖い」

「失敗したら親に怒られると思うと、動けない」

「本当は不安だけど、それを見せたくない」

やる気がないのではなく、不安で身動きが取れないのです。

反抗的な態度の裏にある不安

「うるさい!」「放っておいて!」

こんな反抗的な態度も、実は「助けてほしい」というサインかもしれません。

今夜、もし時間があれば、こう声をかけてみてください。

「最近、頑張ってるけど、大変じゃない?何か手伝えることある?」

説教や叱咤激励ではなく、ただ寄り添う。それだけで、子どもの心は軽くなります。

明日は、タイプ別の具体的な学習戦略をお伝えします。「うちの子には、具体的に何をさせればいいのか」が明確になるはずです。

今日は、お子さんの「今の心理状態」に少し目を向けてみてください。言葉にしない不安やプレッシャーに、気づいてあげられるかもしれません。

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