残り時間を最大化する!タイプ別・科目別学習戦略【実践編】

Aタイプ向け:得点力を最大化する「仕上げ学習法」

順調に勉強を進めてきたAタイプの皆さん。ここからは「得点力の最大化」がテーマです。

過去問演習の効果的な進め方

「過去問は5年分解きましょう」とよく言われますが、大切なのは「量」より「質」です。

効果的な過去問の使い方:

1.本番と同じ時間で解く:タイマーを使い、緊張感を持って

2.採点は親子で一緒に:どこで間違えたか、なぜ間違えたかを分析

3.間違えた問題をノートにまとめる:「弱点ノート」を作る

4.1週間後に同じ問題を解き直す:本当に理解できているか確認

1年分を「なんとなく解いて終わり」より、「徹底的に分析して完璧にする」方が、学習効果は5倍以上です。

時間配分と見直しの技術

入試で差がつくのは、実は「時間配分」です。

私の塾の生徒で、過去問を解いたとき、最後の大問に手をつけられなかった子がいました。でも、時間配分を変えただけで、20点アップしました。

時間配分の練習方法:

1.各問題にかける時間を事前に決める(例:大問1は10分、大問2は15分)

2.腕時計を見ながら解く練習

3.難しい問題は「後回しマーク」をつけて飛ばす勇気

4.見直しの技術も大切です。「見直しをする」だけでは不十分。「どこを見直すか」を決めておきます。

ケアレスミスを減らす3つの習慣

「もったいないミス」で10点落とすのは、本当にもったいない。

習慣1:計算は必ず検算する

習慣2:答えを書き写すとき、もう一度問題を読む

習慣3:見直し用のチェックリストを作る(単位は合ってる?漢字ミスはない?)

これだけで、5点から10点は確実にアップします。


得意科目をさらに伸ばす vs 苦手科目を底上げする

この時期、どちらに時間を使うべきか?

答えは、「配点」で決めます。

算数の配点が高い学校なら、得意な算数をさらに伸ばす方が効率的。

逆に、4科目がバランス良く配点されているなら、苦手科目を底上げする方が合計点は上がります。

志望校の配点を確認し、戦略的に学習しましょう。


面接・作文対策はいつから始める?

面接や作文がある学校を受ける場合、今すぐ準備を始めてください。

面接対策:

1.よく聞かれる質問(志望動機、将来の夢、最近のニュース)の答えを準備

2.家族で模擬面接を週1回

3.姿勢、声の大きさ、目線の練習

作文対策:

1.週に1本は書く練習

2.時間を計って書く(本番は時間との勝負)

3.親が添削するより、塾の先生に見てもらう


Bタイプ向け:効率重視!「選択と集中」作戦

計画通りに進まなかったBタイプの皆さん。ここからは「選択と集中」です。

「全部やろう」をやめる勇気

厳しいことを言いますが、今から全単元を完璧にすることは、ほぼ不可能です。

でも、「合格点を取る」ことは十分可能です。

そのために必要なのは、「捨てる勇気」です。

配点の高い単元から攻略する戦略

まず、志望校の過去問を見てください。毎年、同じような単元が出ていませんか?

例えば、算数なら:

・計算問題(必ず出る)

・文章題(割合、速さ、図形)

・規則性の問題

理科なら:

・実験・観察の問題

・生物の分野

・計算問題(てこ、滑車など)

毎年出ている単元、配点が高い単元を優先的に攻略します。

「捨て問」を見極める力

入試問題には、「全体の5%しか解けない超難問」が含まれています。

その問題に30分かけるより、基本問題を確実に解く方が、合格に近づきます。

過去問を解くとき、「この問題は捨てる」と判断する練習も大切です。

基礎の穴を埋める最短ルート

基礎固めは、「薄い問題集を完璧にする」が鉄則です。

分厚い参考書を1回解くより、薄い問題集を3回繰り返す方が、確実に力がつきます。

おすすめは、各科目1冊ずつ、「これだけは完璧にする」問題集を決めること。

そして、間違えた問題だけを繰り返し解きます。全問正解できたら、その単元は卒業です。

過去問は何年分解くべきか?

Bタイプの場合、過去問は「3年分」で十分です。

大切なのは、1年分を深く分析し、「この学校は何を求めているか」を理解することです。

5年分を浅く解くより、3年分を完璧に理解する方が、得点力は上がります。


Cタイプ向け:短期集中!「スピード基礎固め」プラン

10月スタートのCタイプの皆さん。時間は限られていますが、やるべきことは明確です。

最初の2週間でやるべきこと

10月中は、「基礎の総点検」に全力を注いでください。

算数:

・四則計算を確実に(毎日10問)

・小数・分数の計算

・単位換算

国語:

・漢字(小5・小6の範囲)

・慣用句・ことわざ

・文章の読み方(段落ごとの要約練習)

理科:

・暗記分野(生物、地学、物理、化学の基本用語)

社会:

・都道府県と県庁所在地

・日本の地形・気候

・歴史の流れ(時代の順番)

これらは「絶対に落とせない基礎」です。

教科書・基礎問題集の使い方

新しい問題集を買う必要はありません。小学校の教科書と、基礎的な問題集1冊で十分です。

使い方のコツ:

・まず教科書を読む(理解できなくてもOK)

・問題集の基本問題だけを解く(応用問題は飛ばす)

・間違えた問題に付箋を貼る

・翌日、付箋の問題だけ解き直す

・正解したら付箋を外す

すべての付箋がなくなったら、その単元は完成です。

「広く浅く」から「狭く深く」への移行タイミング

10月は「広く浅く」、11月からは「狭く深く」に切り替えます。

10月中に全単元を一通り学習し、11月からは「頻出単元」「得点しやすい単元」に絞り込みます。

志望校の過去問を1年分解いてみて、「この単元が重要だ」と分かったら、そこを重点的に学習します。

いつから過去問に取り組むべきか

Cタイプの場合、11月中旬から過去問をスタートしましょう。

最初は、合格点に届かないのが普通です。でも、落ち込む必要はありません。

過去問は「今の実力を測る」「出題傾向を知る」ためのツールです。

1年分解いたら、徹底的に分析し、「何を勉強すればいいか」を明確にします。

模試は受けるべき?受けないべき?

これも悩ましい質問です。

答えは、「11月の模試を1回だけ受ける」です。

理由は、「試験の雰囲気に慣れる」ためです。

結果が悪くても気にしない。本番までに伸びればいいのですから。

ただし、模試の復習はしっかりと。間違えた問題が、あなたの「伸びしろ」です。


科目別・直前期の学習ポイント

最後に、全タイプ共通の科目別アドバイスです。

国語:読解力は短期間で上がる?

「読解力は一朝一夕では上がらない」とよく言われますが、実はテクニックで点数は上がります。

・段落の最初と最後に注目する

・接続詞(しかし、つまり、なぜなら)をマークする

・「筆者の主張」を探しながら読む

・語彙・漢字は、今から毎日10個ずつ覚えれば、入試までに300個以上増やせます。

算数:頻出単元と計算力強化

岡山県の中学入試で頻出なのは:

・速さの問題

・割合・比の問題

・図形(面積、体積)

・規則性

計算力は、毎朝10分の計算トレーニングで必ず向上します。

理科:暗記分野と計算分野のバランス

理科は、暗記分野で確実に得点しましょう。

・生物の分類

・星座・月の満ち欠け

・気象・天気

・化学の実験

計算分野(電流、てこ、滑車など)は、パターンが決まっています。基本問題を繰り返せば、必ず解けるようになります。

社会:地理・歴史・公民、今から始めるならどれ?

時間がない場合、優先順位は:

・地理(暗記すれば確実に点が取れる)

・歴史(流れを理解すれば得点できる)

・公民(範囲が狭い)

地理の「雨温図」「グラフの読み取り」、歴史の「時代の並べ替え」は、必ず出題されます。

明日は、親の関わり方、声かけ、メンタルサポートについてお話しします。

実は、受験の合否を分けるのは「学力」だけではありません。「親のサポート」が、大きく影響するのです。

今夜は、お子さんと一緒に「明日から何を優先的に勉強するか」を話し合ってみてください。


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