フリースクールという選択肢 - 学習支援と進路相談のある居場所

フリースクールとは?基本的な仕組みを知る

「フリースクールって聞いたことはあるけど、よく分からない...」

そんな保護者の方も多いと思います。まずは基本から理解していきましょう。

フリースクールとは

学校に行けない・行かない子どもたちが通える民間の教育施設です。学校ではありませんが、学習支援、居場所提供、進路相談などを行っています。

◎学校との違い

・学校教育法に基づく学校ではない(私塾の扱い)

・出席扱いになる場合もある(在籍校と連携が必要)

・カリキュラムは施設によって様々

・入学試験はなく、いつでも入れる

◎費用の目安

・月額20,000円〜80,000円程度

・入会金が別途必要な場合もある

・自治体によっては補助金制度がある

フリースクールは全国に約500以上あり、それぞれ特色が大きく異なります。「フリースクール」という名前は同じでも、中身は千差万別なのです。


「学習支援」があるフリースクールの見分け方

フリースクールを選ぶ際、特に中学3年生の場合は「学習支援」がしっかりしているかが重要なポイントになります。

◎学習支援が充実しているフリースクールの特徴

①個別学習計画を立ててくれる

・一人ひとりの学力や目標に合わせた学習計画

・定期的な面談で計画を見直す

・進捗状況を保護者にも報告してくれる

②教科学習の時間が確保されている

・「自由に過ごす」だけでなく、学習時間がある

・国語、数学、英語などの基礎教科を教えてくれる

・教員免許を持つスタッフや、教える経験のある講師がいる

③教材やオンライン学習ツールが整っている

・一人ひとりのレベルに合った教材を用意

・タブレット学習などのICT活用

・検定試験(英検、漢検など)の受験サポート

④高校受験対策をしてくれる

・面接練習

・作文指導

・志望校選びのアドバイス

見学時には、「学習支援はどのように行っていますか?」「週に何時間くらい学習時間がありますか?」と具体的に質問しましょう。


進路相談体制が整っているフリースクールの特徴

学習支援と同じくらい大切なのが、「進路相談」の体制です。

◎進路相談が充実しているフリースクールの特徴

①進路についての情報が豊富

・通信制高校との連携がある

・卒業生の進路実績を公開している

・高校の選び方を教えてくれる

②個別の進路相談時間がある

・定期的に個別面談を実施

・親子一緒に相談できる

・複数の選択肢を提示してくれる

③高校見学に同行してくれる

・通信制高校の見学に一緒に行ってくれる

・学校選びのポイントを教えてくれる

・見学後のフォローアップがある

④入試手続きのサポートがある

・出願書類の書き方を教えてくれる

・面接練習を何度もしてくれる

・入試当日まで励ましてくれる

私が見てきた中で、進路相談がしっかりしているフリースクールに通っていた子は、自分に合った高校を見つけられる確率が高いと感じています。


実際の通学頻度と費用の目安

フリースクールは「毎日通わなければいけない」わけではありません。

通学頻度のパターン

週5日通学型(月額50,000円〜80,000円)

・ほぼ毎日通う

・学習時間がしっかり確保される

・生活リズムが整いやすい

週3日通学型(月額30,000円〜50,000円)

・無理なく通える

・家庭学習と組み合わせられる

・バランスが取りやすい

週1〜2日通学型(月額20,000円〜30,000円)

・まずは通う練習から

・徐々に頻度を増やせる

・居場所としての役割が中心

オンライン型(月額10,000円〜30,000円)

・自宅から参加できる

・対面が難しい子でも安心

・徐々に対面に移行できる場合も

お子さんの状態に合わせて、通学頻度を選べるフリースクールがお勧めです。「最初は週1回から始めて、慣れたら増やす」という柔軟な対応をしてくれるところが理想的です。


フリースクールに通いながら高校受験は可能?

「フリースクールに通いながら、高校受験はできるんでしょうか?」

はい、もちろん可能です。実際、多くのフリースクール生が高校に進学しています。

受験できる高校の種類

①通信制高校

・最も多くの選択肢がある

・学力試験がない学校も多い

・面接と作文で合否が決まる

②定時制高校

・公立の場合は学力試験がある

・フリースクールでの学習でも十分対応可能

・夜間・昼間など時間帯を選べる

③全日制高校(不登校経験者を受け入れる私立高校)

・一部の私立高校では不登校経験者の特別入試を実施

・面接重視の選考

・フリースクールでの活動が評価される場合も

④高等専修学校

・専門的な技術を学べる

・不登校経験者を積極的に受け入れている

・実践的なスキルが身につく

フリースクールによっては、特定の通信制高校と連携していて、優先入学制度があることもあります。


見学・体験で確認したい5つのポイント

フリースクールは必ず見学・体験してから決めましょう。パンフレットやホームページだけでは分からないことがたくさんあります。

チェックポイント①:雰囲気

・子どもたちは楽しそうか

・スタッフの表情は明るいか

・居心地の良さを感じるか

・お子さん自身がどう感じたか

チェックポイント②:スタッフの対応

・話をしっかり聞いてくれるか

・子どもへの接し方は適切か

・専門的な知識はあるか

・信頼できそうか

チェックポイント③:学習環境

・学習スペースは確保されているか

・教材は充実しているか

・静かに勉強できる環境があるか

・個別対応は可能か

チェックポイント④:他の子どもたちとの相性

・年齢層はどうか

・人数は多すぎないか

・雰囲気が合いそうか

チェックポイント⑤:具体的なサポート内容

・学習計画は立ててもらえるか

・進路相談は何回でもできるか

・保護者への報告はあるか

・困った時の相談体制は?

見学は、お子さんと一緒に行くことをお勧めします。親が良いと思っても、子どもが「ここは嫌だ」と感じたら続きません。

そして、複数のフリースクールを見学しましょう。比較することで、それぞれの特徴がよく見えてきます。

明日は、「通信制高校」の選び方について詳しくお話しします。通信制高校も、学校によって全く違います。「自分に合う学校」を見つけるための比較ポイントをお伝えしますので、お楽しみに。

今日は、お住まいの地域にあるフリースクールを調べてみてください。インターネットで「○○市 フリースクール」と検索すれば、いくつか見つかるはずです。まずは情報収集から始めましょう。


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